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復活祭と典礼劇

ケイト・トーマス、「貴女たちは誰を捜しているのですか。ーアングロ・サクソン時代の教会での復活祭ー」

ちょっと遅くなってしまいましたが、ヨーク大研究員のケイト・トーマス博士による復活祭のラテン典礼劇/儀式の解説。昨年のブログ・ポストへのリンクです。 

https://forthewynnblog.wordpress.com/2016/03/27/who-are-you-seeking-easter-in-the-anglo-saxon-church/

キリストの死後、墓所を訪れたマリア達は、墓所が空になって、遺体が消えているのに気づき、そこで天使に出会います。天使は彼女たちに「あなた達は誰を捜しているのですか」と尋ねます。マリア達が、イエスを捜している、と答えると、天使は彼が復活した、そしてこの良きニュースを皆に知らせるようにと告げます。こうして、小さな寸劇のような短いダイアローグが形成されるのですが、中世西欧の演劇の起源はここにあったと考えられています。これは元々演劇として意図されたものではなく、Regularis Concordia と題された典礼集の一部ですが、これが発展して、かなりの数の復活祭の劇となっていくわけです。更に、墓所訪問と類似したパターンで、羊飼い等によるキリストの生まれた馬小屋訪問のダイアローグも発展し、ラテン語のクリスマス劇が作られます。こうして、西欧のラテン典礼劇の多くは、復活祭とクリスマスの劇になっていくのです。